『自分の感受性くらい』ほか 茨木 のり子

  • 2012.12.31 Monday
  • 17:38
師走とはいうけれど、本当に慌ただしいまま大晦日を迎えることになってしまいました。生活のリズムも少々崩れていたせいか、何だか感性も鈍くなってきたような・・・。これはいかんなあ、と思って本棚を見ると、目に入ったのがこちらの本たち。



凛とした言葉のひびきが好きで、茨木 のり子さんの詩集はいくつか持っているのですが、代表作の『自分の感受性くらい』を読むと、喝を入れられた感じがします。

「ぱさぱさに乾いてゆく心を ひとのせいにはするな みずから水やりを怠っておいて」で始まり、表紙の言葉で終わる詩ですが、痛いところを突かれる感じ。

タイトルだけでは、非常にきつい内容に思われるかもしれませんが、作者本人が自分自身を含めた相手に向かって言っている形なので、少しも嫌な感じはしません。むしろ清々しい。

解説など不要で、純粋に詩を楽しみたい方なら、写真(下)の花神社から出版されているシリーズもおすすめです。(この本には上記の詩は入っていませんが、別の単行本の形でまとまっています。)




今年、当店を訪れてくださったお客様、ブログを読んでくださった皆様、いずれにしましてもありがとうございます。
気持ちを新たに、来年はもっと充実したサイトにしていきますので、どうぞよろしくお願いいたします。

*『倚りかからず』筑摩書房
 『永遠の詩 02 茨木のり子』小学館(自分の感受性くらい 収録)
 『食卓に珈琲の匂い流れ』花神社

マグリットのポストカード

  • 2012.11.13 Tuesday
  • 22:12
自宅の棚を整理してましたら、すっかり忘れていたポストカードが出てきました。誰だかわかります?



ベルギーの画家、ルネ・マグリット(本人)のポストカードです。・・・正直、なんでこれを買ってしまったのかよくわかりません。モノクロでポーズも決めているから、まあ飾れないことはないんですけど、どうしても飾りたいものでもない。



旅行中の舞い上がった気分のまま買ってしまった代物ですね・・・。マグリットには申し訳ないが、またどこかにしまっておこう。

そういえば、イギリスのオックスフォードでも、こんなポストカードがありました。ある書店(確かBlackwell)には、オックスフォード大学に縁のある作家、 J. R. R. トールキン(本人)のポストカードが。著作の『指輪物語(ロード・オブ・ザ・リング)』と一緒に売られてました。

ファンタジーへの愛着はそれほど・・・なので、私はスルーしてしまいましたが、ファンはやっぱり買うんだろうなあ。

数日前の日経新聞のコラムには、アメリカ大統領選が終わって、両候補者のTシャツ類が叩き売りになっていた、ということが書かれていました。程度の差こそあれ、どこの国も商魂たくましい気がします。

『ペレのあたらしいふく』エルサ・ベスコフ

  • 2012.09.01 Saturday
  • 19:06
9月に入った今日は、少し過ごしやすい日でしたね。
だいぶ前のことですが、北欧の一人旅は、9月のこの時期でした。暑くもなく寒くもない気候で、チケットもそう高くないので、おすすめですよ。
さて、スウェーデンの絵本といえばこちら。エルサ・ベスコフの作品(スウェーデン語版)です。



少年ペレの、あたらしいふくを手に入れるまでの行程が、やさしいタッチで描かれています。
羊の毛を刈り取って、おばあさんに梳いてもらい、おじさんに染料をわけてもらって、仕立て屋さんに縫ってもらう。

単に流れがわかるというのではなく、これだけ多くの人の労力がかかっているという認識が、重要なんですよね。その労力には対価が必要だけれど、ここでは「お金」を払うのではなく、ペレ自身が自分にできるお手伝いをして支払っているのです。

こうして出来上がった洋服には愛着が湧くし、長く着ていきたいと思うのは当然。
お説教くさい絵本ではないのに、重要なことを教えてくれる絵本です。

原材料からつくるのは難しいですが、洋服くらいは自分で作れるかも!なんて思って試したら大間違いでした。型紙の向きから違っていて散々な結果に・・・。弟はスーツまで作れる腕なんですけど、私はダメみたいです。餅は餅屋で、私は絵本の仕事に専念します・・・。

こちらのスウェーデン語版は、お店ににもございます。
ご興味のある方は、こちらからどうぞ。現在扱っているものは限定版になります。

日本語版【中古】もお店にございます。こちらからどうぞ。

*『Pelles nya klader』Elsa Beskow

『りんごとちょう』ほか イエラ・マリ

  • 2012.08.05 Sunday
  • 20:45
イエラ・マリの絵本はどれも好きなので、今、手元にあるものを並べてみました。
これはもう、説明するよりも、実際に手に取って見たほうが良い絵本です。
文字がないと、こんなにイメージが広がるんだ、と実感できます!



2年前に、ボローニャのブックフェアに行ったとき、たまたまボローニャの市立図書館で、イエラ・マリの原画展が開かれていたんです。しかも無料で!
絵本だけでなく、スカーフなどのデザインも展示されていて、かなり楽しめました。

真ん中のがイタリア語版。両脇の2つは日本語版です。全て文字なし絵本なので、イタリア語版でなくても良いのですが、まあ、自己満足ということで。

*『木のうた』イエラ・マリ(作) ほるぷ出版(1977年刊行)
*『あかいふうせん』イエラ・マリ(作) ほるぷ出版(1976年刊行)
*『LA MELA E LA FARFALLA』(日本語タイトル『りんごとちょう』)

「あかいふうせん(イタリア語)」と「りんごとちょう(イタリア語)」はお店で扱っています。こちらからどうぞ。

『タンタンの冒険旅行 かけた耳』エルジェ

  • 2012.07.27 Friday
  • 16:57
ルネ・マグリットの絵が好きで、ベルギーまで行ったことがありました。もう10年も前の話です。本人が住んでいた家も小さな美術館になっていて、迷いながらもたどり着いたのは、懐かしい思い出です。
ベルギーといえば、マグリットのほかに有名なのは「タンタン」。
自己満足なコレクション、今回の絵本はこちらです。



ベルギーの古本屋さんで購入。シリーズ24作のうちの一つで、日本語版では『かけた耳』というタイトルです。民族博物館から盗まれた、耳の欠けた木彫り像をめぐる冒険は、ヨーロッパ風インディ・ジョーンズという感じでしょうか。

余談ですが、うちの近所には「ゆきちゃん」と呼ばれている、スノーウィーそっくりの犬がいます。
原作では、ミルゥ という名前ですが、スノーウィーも悪くないですよね。

*『タンタンの冒険旅行』シリーズ(全24作)福音館書店より刊行
*『L'Oreille cassée 』HERGE

『ニルスのふしぎな旅』セルマ・ラーゲリョフ

  • 2012.07.14 Saturday
  • 16:25
読めないくせに、好きな作品の原書を買ってしまった・・・。
こんな経験ないでしょうか。私もその一人。海外に行ったときは、毎回、この悪いくせが出てしまいます。



スウェーデンに行ったときに購入した、スウェーデン語版『ニルスのふしぎな旅』。直訳だと、『ニルス・ホルゲルソンのふしぎなスウェーデン旅行』。

小さいときにテレビ放映されていたみたいですが、正直、ほとんど覚えていないです。残念!
このお話は、ラーゲリョフ女史が、スウェーデンの歴史や文化、地理を、子どもたちにわかりやすく教えるという目的で書かれたそうです。確かに、ガイドブックを読むよりすんなり頭に入ってくるから驚きです。

100年以上前に書かれたこの作品、早々と日本に紹介してくださった訳者の方に感謝。自己満足のコレクションですが、こんなのもあるんだ、と興味を持ってもらえたらうれしいです。

*『ニルスのふしぎな旅』全4巻
ラーゲルレーヴ(作) 香川 鉄蔵・香川 節(訳)
偕成社文庫(1982年刊行) 

*『Nils Holgersson underbara resa genom Sverige』
(写真右の本は、全くのオリジナルではなく、簡易版に編集されたもの)

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