『かしこいモリー』ウォルター・デ・ラ・メア/エロール・ル・カイン

  • 2013.09.18 Wednesday
  • 22:08
予想以上に被害が大きかった、先日の台風。皆様に何事もないと良いのですが・・・。

空気もひんやりして秋めいてきましたね。温かい色味に魅かれたのか、目に留まったのは、こちらの絵本。

・・・赤ずきんちゃんではないですよ。とっても賢くたくましい女の子のお話です。



貧しい木こりには3人の娘がいます。三姉妹の末っ子は、人一倍賢いモリー。姉妹そろって森にたきぎ拾いに出かけたところ、道に迷ってしまいました。

日も暮れて、お腹も空いてきたところに、ようやく見つけた森の中の家。実は人食い大男の家だったnのです。そこのおかみさんはいい人そうで、娘たちに食べ物を与えたうえに、大男に手出ししないよう釘を刺すんですが・・・。

でもやっぱり娘たちを食べたい大男は、眠りこんだところをさらいに行こうと計画します。これをモリーはうまく切り抜け、姉妹共々逃げてくるわけです。

夜の森を抜けると、朝日とともに現れたのが立派なお城。王様に会って事情を話したモリーたち。王様は大男のことを知っていましたが、モリーの賢さを試してみようと課題を出します。

大男の枕元にある短剣を奪ってくること。それができたら、三姉妹の長女と、一番上の王子様とを結婚させてくれるという条件です。(王子様も三兄弟!)

こうしてモリーは大男の家に赴き、難なく短剣を奪ってくるのですが、彼女の捨て台詞が小気味いい。「あと2回くるかもね。あんたが覚えていようと、いまいとも」

王子様との結婚を条件に、あと2回の課題を試すことになったモリー。課題もだんだんと難しくなっていきます。どんな課題をクリアしていくかは、読んでのお楽しみにしておきますね。(おかみさんには、ちょっと気の毒な時もあるけど。)

もちろん全てクリアして、モリーは末っ子の王子様と結婚することになってハッピーエンド。でも末の王子様は、なんだかぽわんとしていて勇ましさは皆無の風貌。

昔話なのに、女の子が強くて妙に今風。訳者の方もあとがきで書いていますが、モリーのヘアスタイルはショートボブで、とても活動的。ル・カインの描写が、昔話をより生き生きとしたものにしているようです。

ウォルター・デ・ラ・メアは、イギリスの詩人で物語作家(100年ほど前の人)。ちょっと幻想的な雰囲気のお話が多いのですが、興味のある方は『九つの銅貨』なども読んでみてはいかがでしょうか。だいぶ前に読んだのですが、なかなか面白かったですよ。

*『かしこいモリー』
ウォルター・デ・ラ・メア(再話) エロール・ル・カイン(絵)
中川 千尋(訳)
ほるぷ出版(2009年刊行)
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