『アナベルとふしぎなけいと』マック・バーネット/ジョン・クラッセン

  • 2013.11.10 Sunday
  • 22:12
寒くなってきましたね。そろそろウールの服を引っ張りださなくては・・・と思い出したのが、こちらの絵本。今日は図書館からの調達です。



外は一面白い景色。煙突のけむりや町並みはどこか暗い雰囲気。そんな冬の午後に、アナベルは箱を拾いました。中に入っていたのは綺麗な毛糸。

家に帰って、早速自分用のセーターを編んだアナベル(すっごい早業!)。まだ毛糸は余っていたので、飼い犬のセーターも編んであげます。でも、まだ毛糸はあるんです。小さな箱に入るだけの毛糸玉なのに、無限に出てくる毛糸。

アナベルが着ているセーターがあまりに鮮やかなので、周囲は「目立ちすぎでは?」と思っていましたが、アナベルは町中のみんなに編んであげます。編んであげるとみんなはニッコリ。やっぱりうれしいみたい。

年中薄着(絵では真冬にランニングシャツだが)のおじさんには、毛糸の帽子です。・・・こういう人、欧米には必ずいる。日本にもいるかもしれないけど、絶対に欧米の人のほうが多い。個人的にはすごく納得したページでした。

無尽蔵な毛糸で、アナベルは動物たちや、家、建物にもセーターを編みました。(動物たちの中には、どこかでみかけたことのある動物も混じっていますよ。)

毛糸の編み地で彩られた家々で、町並みも激変。「セーターのまち」として、外からたくさんの人が来るようになりました。

海の向こうから、噂を聞きつけやってきたのは、おしゃれ好きの王子。大金を積んででも毛糸箱をアナベルから買い取ろうとするんです。でも、アナベルは首を縦にふりません。

諦めきれない王子は、なんとか箱を盗み出させて、遠い国に帰りつきます。奪った箱を早速覗いてみると・・・なんと空っぽ。

アナベルへの呪いの言葉(一生幸せにならないという)をかけて、箱を放り出した王子。そして箱は海を越えて、またアナベルのところに戻ってきたのです。もちろん彼女は幸せですよ。これまで通りにね。

幸せの定義というのが主題だと思うのですが、その辺りは個々人の解釈で。絵を担当したジョン・クラッセンと言えば、『どこいったん』が有名ですね。まだ読まれていない人はこちらもおすすめです。

余談ですが、自宅のクローゼットには100玉以上の毛糸が眠っていまして・・・。数年に1度、無性に編みたくなる年があって、その年はひたすら編むし、やたらと毛糸を買い込んでしまうんです。

といっても、セーターのような大物は編む気にならず、マフラーやバッグがほとんど。編んだものは欲しい人にあげるか、自分で使うかという具合。

アナベルのようなコンパクトな収納場所は、まさに理想的。地道に減らすべく、この冬は編もうかなあ。

*『アナベルとふしぎなけいと』
マック・バーネット(文) ジョン・クラッセン(絵)
なかがわ ちひろ(翻訳)
あすなろ書房(2012年刊行)
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