『くんくん、いいにおい』たしろ ちさと

  • 2014.01.28 Tuesday
  • 23:11

さっきパンが焼けたので、うちの中のはパンのいいにおいでいっぱいです。料理が苦手な私(謙遜ではなく本当にそう)が買ったホームベーカリー。4年ほど前に買いましたが、これは買って正解のものでした。

私の場合、米を炊くかのごとく、ひたすら食パンだけを焼くのですが、原価170円ほどで十分な出来上がりです。

って、料理ブログのようですが、これ以上のネタはないので、絵本に移りますね。「いいにおい」で思い出したのはこちらの絵本。見た目もなんだかおいしそう。
 

 


『しろちゃんとはりちゃん』でおなじみの、たしろちさとさんの絵本です。身の回りにあふれる「におい」に注目した絵本なんですが、温かみのある絵がなんとも言えないくらいいいんです。

焼きたてパンのいいにおいから始まって、果物のすっぱいにおい、あまいにおい。炊きたてのごはんに、焼き魚のにおい。

外に出て、ぶらんこで遊べば、手のにおいは鉄のにおい。お母さんと一緒に歩く商店街は、知ってるにおいも、知らないにおいも混ぜこぜ。

もちろん、いいにおいばかりではありません。犬のふんのそばに近寄ってみると・・・?トラックの排気ガスは・・・?(トラックのナンバーにもちょっとした遊び心?)

「においって奥が深いなあ」と思うのは、記憶との結びつき。うれしいにおい、げんきなにおい、なつかしいにおい・・・

甘いクリームのにおいは、誕生日にケーキを作ってもらった「うれしいにおい」。みんなで芋掘りをした土のにおい、汗のにおいは「げんきなにおい」。夏の夜の庭先の花火のにおいは「なつかしいにおい」。

視覚や味覚も様々なものとつながっているけれど、においや香りは、一瞬にして記憶を呼び覚ますような気がします。

そんな「におい」の奥深さを、難しい言葉なしに伝えてくれる絵本です。可愛くてセンスのある本、おすすめですよ。

*『くんくん、いいにおい』
たしろ ちさと(絵)
グランまま社(2006年刊行)