『チョコレート屋のねこ』スー・ステイントン/アン・モーティマー

  • 2014.02.28 Friday
  • 14:28

チョコレート好きにも、ねこ好きにも、ぴったりな絵本を見つけましたよ。私はどちらも大好きなので、なんとも幸せな気分。

でも、チョコレート屋で飼われているネコも、お店のおじいさんも、あまり幸せではなさそうなんですね。
 

 


静かだけれどたいくつな村。代々チョコレートを作ってきたおじいさんの店も、ここ数年は、ほこりをかぶった状態に・・・お店と同じにどんどん気難しくなっていったおじいさん。笑い方まで忘れてしまったようです。

そんな毎日でしたが、ふと、何を思い立ったのか、おじいさんはねずみのチョコレートを作ってみます。しっぽの先だけがピンクの砂糖がついた可愛らしいねずみ。

おじいさん同様、しばらくねずみなんて捕ったことないねネコは、それをみて不思議な気分になります。チョコねずみのしっぽを、ちょっとかじってみたネコ。

チョコのほろ苦い味が口にひろがった途端、なんだか心まで軽くなったよう。「このチョコ、誰かに食べてもらいたい!」と思いつくまま、向かいの八百屋にチョコねずみを持っていったネコ。そっと、さくらんぼのかごの側にかくしてみました。

チョコねずみにきづいた八百屋のおじさん。ぱくっと食べた途端、何かいいことが思い浮かんだよう。チョコレート屋のおじさんは相変わらず不機嫌だったけれど、八百屋のおじさんと一緒に、様々な果物をチョコでコーティングしていきます。

・・・昔は、オレンジピールのチョコなんて好きじゃなかったけれど、今では結構やみつきに。なんて、想像しながら絵を見ていると、益々食べたくなってきました。

お話に戻って・・・もしかしたら、チョコねずみには不思議な力があるのかな?なんて思ったネコは、次々に他のお店にも運んでいきます。パン屋さんに食品店、花屋さんに金物屋さんまで。

みんな、チョコレート屋にアイデアを持って行き、そこで自分のお店の商品と合わせた新しい物を作り出していきます(今風に言うとコラボ商品ってやつですかね)。

おじいさんに笑顔はまだ戻りませんが、少しずつ変わってきているみたいです。素敵なチョコレートを得意げに眺めるようになったおじいさん。ある時、ぱくっとチョコねずみを食べてみました。

もくもくと仕事にとりかかるおじいさんの手から生まれたものは、お城や船、ドラゴンなど立派なチョコレートの彫刻でした。魔法のチョコは、おじいさんにも最高のアイデアを与えてくれたようです。おじいさんに笑顔が戻り、お店も村もすっかり有名になって、お話はハッピーエンド。

チョコレート屋さんを舞台にしたお話と言えば、『ショコラ』という映画もありましたね。あの映画でもチョコに宿る不思議な力が描かれていたような。確かに疲れている時のチョコには、絶大な力がありますよね。おじいさんの長いスランプを解決したチョコ、私も欲しいなあ(まだちょっと疲れぎみ)。

著者も最後にちらりと触れていますが、ネコにチョコは御法度なので、この美味しさは人間だけ味わったほうが良さそうですよ。

*『チョコレート屋のねこ』
スー・ステイントン(作) アン・モーティマー(絵)
中川 千尋(訳)
ほるぷ出版(2013年刊行)

 

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