『雨、あめ』ピーター・スピアー

  • 2014.06.07 Saturday
  • 14:51

久々のブログになってしまいました。この頃、この書き出しが多くて申し訳ないです・・・お店のほうも、掲載していない商品がまだまだあるので、こちらも早めに取りかかりたいところ。

せっかくの週末、関東地方は大雨です。来週もぱっとしない天気が続くみたいで、気分もどんより。こんな気分の時には・・・と思い出したのが、こちらの絵本です。
 

 


ご存知の方も多いかもしれませんね。雨の絵本では『おんなのことあめ』も好きですが、この絵本でも「雨」が素敵に描かれています。

姉弟が庭で遊んでいると、雨が降り出しました。あっという間に、ざあーっとやって来た雨。ネコも犬も大急ぎで家に駆け込みます。

家に戻り、早速レインコートや長靴を身につけた姉弟は、傘を差して再び外へ。雨の中の探検の始まりです。

雨樋からあふれる雨水に触れてみたり、一輪車にたっぷり溜まった水を、ざばーっと空けてみたり。排水溝に吸い込まれていく雨水の動きにも目を見張ります。

小さな動物たちが、あちこちで雨宿りをする様も可愛らしく、雨粒が光る蜘蛛の巣も素敵に見える。いつもと同じ場所なのに、いつもと違う世界。誰しも経験したことのある雨の日の不思議な感覚。見ているだけでそれが伝わってきます。

この絵本は文字なし絵本なのですが、読んでみると(見てみると)、文字なしにした理由がわかると思いますよ。

絵本はまだまだ続き・・・雨の中から帰ってきた姉弟は、濡れた衣服を脱いで、お風呂でさっぱり。おやつを食べた後は、今度はおうちの中で遊びます。湯気で曇った窓や窓を伝う雨を見ていると、家の中にいても、やっぱり雨の日。

夜半に強まったかと思った風雨もやがて止み、朝方には穏やかな天気に。雨の余韻が残る清々しい朝の空気に触れたかと思ったら、お話はそこでおしまい。

まるで自分もそこにいて味わっているような感覚。こんなに感覚を刺激する絵本はそうはないですよ。侮れない一冊、ぜひ読んでみてください。

*『雨、あめ』
ピーター・スピアー(作)
評論社(1984年刊行)