『はじまりのはな』マイケル・J・ローゼン

  • 2016.02.08 Monday
  • 00:13
寒い季節は早く過ぎ去ってほしい。2月はそんな季節ですよね。でも3月になると、学校などではお別れの季節。春にはまだなって欲しくないという気持ちの人もいるのではないでしょうか。今日の絵本は、まさに、そんな心境を表したようなお話です。



ばらいろのほっぺをしたローザは渡り鳥。まもなく来る冬に備えて、仲間の皆と旅支度です。ローザがどうしても持って行きたいもの。それは、ローザのほっぺと同じ色をした花の種でした。でも、種を入れたバッグはローザには重く、飛んでいるうちに、みるみる仲間から遅れ、川に落ちてしまいました。

それを見ていた犬が、川に飛び込み、ローザは助けられます。新たに始まった犬のミールと飼い主のアンナとの暮らし。最初は一日一日がどうしようもなく長く、ローザは仲間が恋しくて仕方ありません。

アンナが植木鉢に蒔いてくれたバッグの中の種も、芽が出て、少しずつ大きくなっていきます。長い長い冬。でも、その季節でも楽しいことはいくつかあり、日々馴染んでいくローザ。

ほっぺの花が咲き、春がやってきました。花を見つけた仲間たちがローザの元にやってきますが、それはまた、一つのお別れでもあり、始まりの時。誰しも人生で何度か経験する心情が、細やかに描かれています。

私も12月にスペインから戻ってきた時は、しばらく放心状態でした。本音を言うと、日本に戻ってきたくなかった(笑)。これまで、すごくたくさんの国に行ったわけではないですが、これほど後ろ髪ひかれる思いで帰ってきたのは、久々の経験でした。今までホームシックというものになったことはなく(本当に一度も!)、その気持ちがよくわからなかったけれど、こういう気持ちなのかしら、と思った次第です。逆のパターンですが・・・

そんなわけで次回のブログは、ちょっと息抜きにスペインの写真でも載せてみようかな、と思っています。たまたまこのブログに辿り着いて読んでくださったみなさん、ありがとうございます!

*『はじまりのはな』
マイケル・J・ローゼン(作)
ソーニャ・ダノウスキ(絵)
蜂飼 耳(訳)
くもん出版(2014年刊行)
コメント
コメントする